サッシを作る工場では、パイン材の木枠を機械で接合したものをおじさんが運び、女性が受け取り、今度は、専用の台に乗せ、そこで枠と障子を滑り出し金物で接合する。
この金物はほとんどがドイツ製です。
そして、おじさんがトリプルガラスを障子に嵌め込み、最後に二人で押縁を取付て完了! ご覧の通りのシンプルな工程で製作されていますが、一人一人が丁寧且つ慎重に作っていますので、万一の故障にもそんなに苦労せず解決が出来るのです。
日本との比較で恐縮ですが、何故木製サッシが100%近く使われるかと言うと、当然その性能、デザイン、癒し等様々な理由がありますが、もっとも簡単な理由にはレッドパインが豊富に取れるからということなのです。
しかもその材料はWWF(世界自然保護基金)管理下等のFSC認定材がほとんどで、きっちりとした計画伐採・計画植林のもとに生産されている木材なので、その点でも心配はありません。
環境問題においても、アルミサッシを作るのに一体どれだけの莫大なエネルギーを必要とするのか!? しかも、リサイクルが可能だと言ってみても莫大なエネルギーで二次的加工を必要としていることも間違いではありません。
今、しきりにリサイクルが叫ばれていますが、当然それも大切な事ではありますがその前にリデュース、つまりそういう環境負荷の高い物を作らなければ良い。 原因がなければ結果もないのですから。
大きなエネルギーをジャブジャブ使い、リサイクル費用もかかるアルミサッシを作る理由はどこにあるのでしょうか?
「そこに豊富な木材があるから」
窓も木で作るのです
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