アメリカ等の映画の中でもよく観る光景に、家族の引越しにあわせてリフォームするというシーンをよく見かけると思います。
「リフォームして家を永く使う」というあまりにも当り前のことが自然と行われている一面です。
リフォームしている姿を伝えたいのではなく、当り前のことが一つのシーンとして映し出されていることは羨ましい限りです。
適切な尺度が出来て評価点が与えられます。現在この評価点を稼げる家を造ったとしたらいくらでできるのか(住宅は中古になってもその使用価値で評価されるべきで、現在それを建設した場合の推定再建築費が基準になる)という評価をすると、20年前に新築したとき3000万円だった家が今でも2000万円という値段がつくことになるわけです。
こんな「現在価値方式」で評価され、20年前の建物でも2000万円という価値を付けられれば簡単に壊そうとも考えないでしょう。
また、その20年に繰り返されたメンテナンスで建物への愛着も湧いていることでしょう。
「ノンリコースローン」(直訳すると追求しないローン)
ローン返済が不可能になった時に、その時に住んでいる住宅を手放すことによりそのローンの債務から開放されるという約束を、あらかじめ締結しておくローン契約である。
債務者はその住宅を中古市場に出し、残金を回収する。
現在は中古住宅に価値がつかないために手放してもローン残金を相殺できない。
この他にも「リバースモ−ゲージ」等の普及も見込まれ、今後の中古市場活性化が見込まれている。
これらの政策がスタートし、中古住宅市場で住宅が適正に評価されるようになるためには、長命な躯体・メンテナンス性能、習慣の必要性が大前提な事は言うまでもありません。
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