一般的に私達が手掛けている高気密の住宅では、換気量
を1時間当たり1/2回、約200m3が程度と必要最小限に
抑えます。
そこで、ガス調理器を採用した場合には台所換気扇の風量
が300m3/時以上と大風量となります。
高気密な住宅は、台所換気扇の使用時に隙間からの給
気は望めないため、一時的に室内が負圧になるなどの不
具合が生じやすくなります。
調理時の過大な換気量が全体の換気計画を乱してしまい、
バランスの調整が難しくなってしまいます。
その点、電磁調理器は燃焼空気も、燃焼時のガスや水蒸
気の発生もなく、換気量が少なくてすみ、前述のような問題
を回避できます。
また、台所が火気使用室にならず内装制限を受けないため
垂壁の必要がなく、台所周辺のデザイン性が大幅に自由に
なることも利点といえます。
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