その循環を犯してしまったのもやはり人間だったのです。
生産者である緑色植物は、太陽光を吸収して光合成過程を通じて動物が必要な有機物を生
産します。
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草食性の昆虫類(バッタやカブトムシ)は草木の葉や花蜜や樹液を食べます。
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これらの草食性の昆虫類を肉食性の小動物や昆虫(クモやカマキリ)が食べ、それらをトカゲ
やカエルが食べて、またそれらをへびやイタチが食べます。
食う、食われるという食物連鎖の関係がピラミッド状に作られていて、ワシやタカ、フクロウ等
の猛禽類、キツネ等の肉食哺乳類は食物連鎖の頂点に位置しています。
Biotop(ビオトープ) : ドイツ語で「野生動植物が生息、生育する空間」を意味します。
広がる田園風景の中に入ると、ものすごく自然に接しているような錯覚を起こします。
しかし、そこは大型の農耕車が入れるように区画された田んぼの中だったりして、米は作ら
れていても蛍などの季節の昆虫を見ることも少ない場所なのです。
ビオトープ造りは、もはや都会に必要なものではなく、これからそうならないための地方に盛
んに取り入れていかなければならないものだと感じています。
もう、そうなってしまっている都会に、自然を取り戻すことは確かに必要な事です。
しかし、それは大変大きな労働力とエネルギーと金額がかリます。
まだ見発展な地方都市ならば、今の少し残っている自然を最大限利用しながら最小限の力
で自然を支えられます。
メダカが泳ぎ、カエルが遊び、トンボが飛ぶ。
ほんの数年前にはどこにでもあった当り前の風景が、今ではなかなか見つけられません。
生命の循環の出発点が見つけられないのです。
ありのままの自然の仕組みを取り戻そうとする気持ちと姿勢の表れが今のビオトープです。
行政だけでなくとも個人レベルでも十分対応できる取組です。
プランターで美しさを求めたガーデニングは、枯れた花が生ゴミとして処理されていません
か?。
生態系はその生産者から循環を始めます。
地球環境を再生して、育てる庭づくりやビオガーデン造りが盛んに行われるようになってきた
今、庭造りの用品等が沢山販売されています。
池はポンプで水を循環したり、機械で水を浄化したりしています。
そんな中でまた、新しい産業が手を広げ始めています。
自然はもっと手軽に、取り戻せるうちに取り戻す事のほうが大切なのです。
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